ニュートラルカラー
ほとんどの人は「ニュートラルカラー」という言葉を聞いたことがあり、なんとなくイメージできるかもしれません。
「ニュートラルカラー」と聞いて頭に浮かぶ色は何ですか?
ライトブラウンやライトブルーなどを思い浮かべる人が多いかもしれません。
ニュートラルカラーは前景色を引き立てる背景色になり、装飾/デザイン/絵画などで使うととても効果的です。
重要なのはニュートラルカラーの定義です。
通常ニュートラルカラーとは彩度の低い色と説明されます。ただしこの説明は完璧ではありません。
ニュートラルカラーを考えるとき、黒は強く濃いため除外されるます。
よって、ニュートラルカラーは色が濃くないものと定義できます。
ニュートラルカラーの定義には「濃くない」という主観的要素を含みます。
確かにニュートラルカラーは白、ベージュ、ブラウン、グレー、黒の色合いを含みますが、これらの色の別バリエーションもニュートラルカラーです。
このため、多少の曖昧さがあります。
ニュートラルカラーが便利なのはなぜ?
ニュートラルカラーは背景色としてとても良く働くため、そのメリットに気づかないかもしれません。
以下はそのメリットです。
見ることで安らぐ
なぜ色によって視覚的に安らぐことが必要か疑問に思うかもしれません。
人の目は美しい色を吸収するように進化しましたが、強い色は多くの影響を人に与えます。
赤は人の脳内のあらゆる種類のニューロンを発火させ、人をエネルギッシュにします。
赤が多すぎると精神的/視覚的に疲れます。すべての強い色は人の心の中に反応を生じさせますが、ニュートラルカラーは反応を生じさせません。
ニュートラルカラーが彩度低い色です。これは、これらの色を人が観察する際に多くを必要としないことを意味します。
ニュートラルカラーは背景に溶け込みます。
空間にある色の多くがニュートラルカラーだと心が安らぎます。
装飾に干渉しない
人々がニュートラルカラーを愛する理由は、それらが主張的ではないからです。
これらの色は他の色に輝くチャンスを与えます。
これは、インテリアデザイナー、画家など色の配置を扱う人にとって重要です。
その場所に相応しいニュートラルカラーはその場所に深みを与えます。
これにより空間が大きくまたは深く見えるようになります。
レイヤーを作成することが目標である場合、色相に注意を払えばニュートラルカラーが作品を正しい方向に導きます。
涼しさ暖かさを感じるのを助ける
涼しさと暖かさは存在意義を持ちます。
暖かい色は人々に火や日光のを思い出さ、人は暖かい色の空間を居心地が良いと感じます。
暖かい色には、赤、黄、オレンジ系があります。
空間が平和に感じられるように涼しい色が必要な場合は、紫、緑、青などの明るい色合いを選択しましょう。
時代を超えた選択肢
色を使って何かをデザイン・作成するとき、人々は特定のトレンド色を多く使用することがあります。
色のトレンドの問題点は、しばらくすると人気が廃れるということです。
これはニュートラルカラーを使用することで解決できます。なぜならニュートラルカラーは流行に影響されないからです。
時代を超えるとは枯れることがないだけでなく、デザインの更新に時間/費用を費やす必要がないことも意味します。
再販価値
確かに、流行の色はあなたの作品をポップにします。
その色が流行りである間はその作品により高い価格を要求できますが、上記のとおりこのメリットはすぐになくなります。
流行が廃れるとそのデザインは価値が下がります。
常に作品の価値を保ちたい場合はニュートラルカラーを使用するのが最善です。
流行りの色は誰もが愛しているわけではないということを覚えておきましょう。
時代に影響されない選択はより多くの人々に受け入れられ、それは良いことです。
ニュートラルカラーの欠点
ここではニュートラルカラーを使用するメリットを学びましたが、使用すべきでない理由はあるでしょうか?
ニュートラルカラーを使用する前に長所と短所を理解しておくことべきです。
ニュートラルカラーの使用を避ける理由は次のとおりです。
少し退屈
特に他の色が使用されていない場合、ニュートラルカラーだけでは少し退屈に見えるかもしれません。
ニュートラルカラーは安全な色と考えられ、色々な所で使用されています。
どこにでもあるものを作品に使うと、その独自性が失われます。
これを解決するために少し型破りな色相を使うこともできますが、それはその人次第です。
色合いの複雑さ
したがって、型にはまらない色相を追加することでニュートラルカラーのみの単純さを解決できますが、これは別の問題が発生します。
あなたは使用する色相を絞り込むのに苦労するかもしれません。
適切な色合いを選ぶには多くの時間と経験が必要です。
当たり障りのないだけでは良くない
ニュートラルカラー以外の色を使用してデザインをする方法がわからない場合は、ニュートラルカラーばかり使用して作品が当たり障りのないものになってしまいます。
作品には背景に後退するようなニュートラルカラーだけでなく、特徴的な色が含まれている必要があります。
これは、背景のニュートラルカラーと似た色の重ね合わせを恐れる必要があるという意味ではありません。
たとえば背景色が淡い赤の場合、より濃い赤を使用して全体をまとめましょう。
避けるべきは同じ色合いの赤を頻繁に使用することです。